礼文島遺産ミュージアム

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古代
浜中2遺跡

特徴

浜中2遺跡では、標高10mほどの砂丘の最も高い場所に遺跡があり、 上から末期、後期、中期、初期と時代の異なる層が同じ場所で堆積しています。 住居跡の一部やお墓などが見つかったほか、各時期の遺物が大量に出土しています。

歯牙製女性像及び鹿角製動物像

歯牙製女性像及び鹿角製動物像

マッコウクジラの歯で作られた女性像と鹿の角で作られた動物像です。 女性像の左の腰あたりには四つ足の動物が彫刻されており、おそらくクマだと思われます。 動物はその形からアザラシなどの海獣類と思われます。

包含層出土骨角器①

包含層出土骨角器①

銛頭やヤス、釣針や骨鏃などの骨角器です。 中央下にあるのはトナカイの角で作られた帯留め(ベルトのバックルに似ています)です。 表面に波状の線による装飾が彫られており、非常に精巧に作られています。

包含層出土骨角器②

包含層出土骨角器②

左側にあるヘラとスプーンは鯨の骨で作られています。 写真では見づらいですが、ヘラの柄にはトカゲのような生き物が彫刻されています。 右下の円盤状のものは、鯨の骨で作られた帯留めです。同心円状に細かな彫刻があり、 同心円状に細かく彫刻され、精巧な仕上がりになっています。